俺様VSお嬢様

[莉央side]

「いや…あたしあのウォータースライダーは無理…」

「えー!あれがここのプールで1番の売りなのに凛李愛ちゃん乗らないの!?」

「待ってるから3人で行ってきなさいよ」


はぁ…


「俺も待ってるわ」


この格好のこいつを1人で待たせておく訳にはいかねぇだろ…


「おっけー!じゃあ行ってくるね〜」


カナと沢村は嬉々とウォータースライダーに向かっていった。


「行ってもよかったのに」

「別に。興味ねぇし」

「あっそ。あ!そうだ、あんたさっき…」


やけにニヤニヤしだした凛李愛。


「他の奴にあたしの格好見せたくないからあんなこと言ったんでしょう?」


…沢村か。

余計なこと言いやがって…


「別に今なら着てなくてもいいぜ?周り誰もいないし」

「え?」

「ほら、脱げよ。お前脱ぎたかったんだろ」

「え、いや、別に…あ、ちょっと!」


凛李愛の着ていたパーカーを脱がせた。


やっぱりパーカー着せておいて正解だったな。

こんな姿の凛李愛、他の誰にも見せられねぇ。


「ちょっと!返してよ…!」

「これ俺のだし」


凛李愛は顔を赤くして俯いている。


「恥ずかしがってんじゃねぇよ。お前もともとそれでいるつもりだったんだろ」

「そうだけど…」

「はぁ…お前ほっそいし白いしおまけに脱いだら意外と胸でかいし……なんでそうなんだよ…なんで脱いだらでけぇんだよ…そーゆーの男にはたまらねぇんだよ…はぁ……」

「え?え?何言ってるの?ちょっと、大丈夫?」