前にいったこと覚えててくれたんだ…。
2ヶ月前。
部活の休憩中にトモとしゃべっていたとき。
『こっちの祭りきたことある?』
『小さい頃にきたことあるかも。』
『花火めっちゃきれいなんだぜ!!』
『花火かあ。あたしあんまり、見ないからなあ』
『ぢゃあ連れてってやるよ。近くで見られる魔法のばしょに』
バァーーーン バーーン
ほんとにきれい。
きれいすぎて涙が出そう。
ギュッ。
繋いでる手にちからを入れるトモ。
「トモ…?」
トモのほうを向くといつも以上に真剣な顔をしている。
「実都…」
ドキ。ドキ。ドキ。ドキ。
「は、はい…。」
心臓が止まりそう。
