「珍しいなあって思ったんだ。で、爆睡してたから。ほんとかっこよかったよ!」
珍しいかあ…。たしかに、そうだよね。
やっぱり、あれは印象に残るよね…。
あれぢゃあ私の印象台無しぢゃん!
第一印象、寝てた子。みたいな。
やだなあ。
はぁ…。後悔しかないよ…!
一人で落ち込んでると、
「あ!友達なってくれる?」
すごく嬉しそうにいう彼。
なに…この笑顔。
憎たらしいくらいかっこいい。
「もちろん、えっと…。」
名前わかんない…。
「あ!俺の名前は川崎 友久(カワサキ トモヒサ)。トモってよんでくれ!よろしくな、実都。」
「こちらこそよろしくね、トモ!」
ただの友達から始まった私とトモ。
これからなにが待ち受けているか何て
知る余地もなかった。
