まだ、子供のあたしには 背負いきれなかった。 なにを考えても、 答えなんて出ないのに。 あたしは、無力だった。 「亮介、実都はなんであたしたちになにもいってくれないの?」 亮介はあの日以来、あたしのそばに できるだけいてくれるようになった。 自分からなにもいうきなんてないのに、 実都がいってくれないのが嫌だった。 この頃のあたしはどうかしてたんだ。