私はまた、あなたに恋をした。 ううん、あなたにそっくりな彼に。 少しの沈黙。 『それが、お前が決めたことなら、俺はお前の味方でいるから。』 奏斗の少し力強くて、優しい言葉。 「ありがとう。」 少し涙ぐみながら、言う私。 『俺も兄貴にいいたいことあるしなー!一緒に行こう。』 「うん。」 私は、前に進む。 10月12日。 トモが私の腕のなかで 永遠の眠りについてから 2年経つ今日。 さよなら、といいます。 一番愛しかった人に。