実都side 『えっ…。兄貴に?』 奏斗は、きっと頭のなかはてなだらけ。 それもそうだよね。 いきなりそんなこと言われても、 訳わかんないよね。 「うん。トモのお墓に行くの。」 そして…、 瑠璃は少し離れたところで 待っててくれてる。 瑠璃…、 私、瑠璃にたくさん助けて もらった。 だから、 私が前に進んで あなたの隣でちゃんと笑えるように なるから。 それが、私のできる 最大の恩返し。