「 奏斗くんお葬式行けなかったんでしょ。なら、一緒に行きなよ。あと、実都、分かりやすすぎだし。」 そういうことか…。 私、なんで『奏斗』って聞くだけで、 こんなにドキドキしてるの! まさか…ほんとに… 「なにぐずぐずしてるの!はやくしちゃいなさーい!」 「ちょ、! 瑠璃…!」 私の手から携帯を取り上げて、 勝手に電話し始める。 カアッ、顔が熱くなるのがわかる。 心臓がバクバク、音を立てている。 こんな感覚、2年ぶりで。