君に出会った意味


「瑠璃、ごめん…。あたし…最低だ。瑠璃のこと傷つけた。瑠璃は、ずっと、信じてくれてたのに。」


「実都…。」


「あたし、周りなんか見てなかった。こんな世界見る価値もないって思ってた。でも、あたしの周りには、こんなあたしのことを大切に思ってくれる人達がたくさんいた。」


瑠璃、百合子さん、お母さん、お父さん…


そして、奏斗。


みんな、私のこと、必死で考えてくれてた。


「実都…、」


「今さら、気づくなんて遅すぎだよね。分かってる。分かってるよ、ねえ、瑠璃。」