「ずっと、聞かなかったの。」 実都にすべてを打ち明けた。 「あたし、願ってたの。実都がいつか、あたしを頼ってくれるって。」 ずっと、ずっと、そうだったの。 あれから、あたしたちは仲良くなった。 でも、あの涙の真相も、 実都が何を想っているのかも、 これだけ、月日がたっても、 なにもわからないままなの。