君に出会った意味


「確かにお前とは全く関係ねぇーけどもうあんな顔すんなよ。」

そういって私の頭を

ぽんぽんと叩いて

カラオケに戻ろうとする。

「待ってよ!自分だけ言いたいこといって戻るとか反則だから!!」

「あ?」

私の言葉でたちどまって

こっちにふりむく。


…………重なる………。

あいつと。

「……えっと…その…。」

「んだよ。はやくいえよ。」

だるそうに突っ立ってる。

「……短気とか…その…変なこといってごめん。心配してくれてたのに…えっと…あ ありがと。」

「はあ?なんて?聞こえねぇ。」

少しにやけながらいう。

絶対聞こえてるよね?

「変なこといってごめん!!心配してくれてありがと!!夜神 奏斗!」

「ふっ。奏斗でいいから。」

そういって戻っていく奏斗。

最後のあの笑顔…



あいつとは少し違って見えた。