静まり返る夜の公園。
夜神 奏斗は
ひとりでブランコをこいでる。
しーん。
あの会話をしてから
お互い何も話さない。
「よっと。」
いきなりブランコから
飛び降りた。
「あのさあ…」
「……何…?」
「俺と会ったことある?」
そういいながら私の隣に座る。
「ないよ。」
「ふーん。じゃあなんで俺の顔みて顔真っ青になったんだよ。」
「……っっ!べつに関係ないでしょ。あんたに。」
むかつく。自分自身にむかつく。
もう2年が
経とうとしてるのに…。
これじゃあなんの進歩もない。
たしかに似てるけど
こんなことで動揺するなんて。
それも相手に
気づかれるなんて。
