でも、違ってた。 私は、トモのこともっと苦しめてた。 トモは私に自分のぶんまで 生きてほしくて、 幸せになってほしくて、 私を助けたんだ。 こんな風に、ただの脱け殻 みたいに生きてほしくて 助けたんぢゃない。 私はトモの命を奪っておきながら、 『過去』に縛られて、 前に進もうとしなくて、 なんの目的もなく生きてた。 トモを殺した。 この、罪悪感から逃げるために ずっと、ずっと、 意味のないことをしてた。