「兄貴のこと忘れるわけぢゃないんだ。心の片隅にそっとしまっておくんだ。幸せだったあの頃を、辛かったあの日を。」 私は、勘違いをしていた。 私のせいでトモが死んで、 みんなからトモを奪った。 だけど、私は何もできなかった。 トモを生き返すことなんて、 できるはずない。 私も死ぬなんてことできなかった。 だから、罪滅ぼしをしたかった。 何かしていないと、 罪悪感に押し潰されそうだったから。 私は自分から、笑顔と愛と幸せを 奪ったんだ。