実都said 奏斗は静かに話を聞いてくれた。 私の背中をさすりながら、 ちゃんと聞いてくれた。 でも、言葉は見つからないみたいだった。 私にかける言葉が。 今までの人たちもそうだった。 何か言葉を発せばただの同情になるだけ。 私も同情なんてほしくない。 逆に傷が深まるだけ。 なら、トモのお祖母ちゃんみたいに 私をせめてほしかった。 『あんたが全部悪い!』って。 慰めなんていらないよ…。