学校を出て10分くらいがたったとき。
「……着いた」
息を切らしながらそう言った柊くんの目の前には、一軒の家。
……いや、家と言うより豪邸と言った方が良いかもしれない。
宮殿……とも言っていいだろう。
周りの家と比べてその家はやけに敷地が広くて。
見上げる程の門が、私たちの前に立ちはだかる。
「ここ、柊くんち……?」
ザーザーと雨が降り続く中で、呆然とする私。
「そうだけど?」
だからなんだ、と言うような顔をこちらに向け
門の横にあるインターホンを押す。
インターホンからは『どうぞ』と声がして、門がゆっくりと開かれる。
高い門で見えなかった家の全貌が明らかになった。
学校の運動場くらいの庭のまん中に丸い形をした噴水があって。
その周りが綺麗にライトアップされている。
テレビで見た外国の豪邸そのものだ。
す、凄すぎる……

