「俺のせいで風邪ひいたんだろ?だったら俺が看病する」
柊くんはそう言うと、優しく頭を撫でてきた。
その言葉に、何も言い返せなくて。
私は黙ってしまった。
それを見た柊くんは「あとちょっとだから」と私を見ながら言った。
雨はだんだんと強さを増していく。
さっきまで小粒だった雨が、いつのまにか大粒になって私達に降り注ぐ。
柊くん、びしょびしょだよ……
柊くんの茶色くてふわふわしていた髪は、雨に濡れて顔に張り付いている。
濡れた髪から垂れる雫は頬をつたって鎖骨の辺りまで流れていて、
シャツもビチャビチャになっていた。
一方、私は柊くんのブレザーを被っているおかげで全然と言っていいほど濡れていない。
柊くんはやっぱり優しい……。
時々イジワルで…強引だけど。

