「――じゃあ、ここは宇津木さんにやってもらおうかな」
英語の中岡先生は今みたいに適当に指名することがあるけど、
今日に限って私ですか……
「栞、お前大丈夫か?」
さっきから机に伏せている私を郁也くんが心配してくれている。
やっぱり郁也くんは優しい……
「…うん、なんとか…」
本当は目の前がくらくらするけど…
これ以上心配かけたらダメだよね……
「えーっと…そこはー」
答えようとして立ち上がった時、
ガタンッ!!
「おい、栞っ!!」
私は床に倒れてしまった。
「先生ッ!!俺、保健室まで運びますっ!」
遠くから聞こえる郁也くんの声。
その直後、身体がふわっと何かに包まれる。
そして私の記憶はそこで途切れた――…

