――朝。


「おっはよ!!栞っ」


登校中の私の背中を勢いよく叩くマリナ。


「いったぁいっ!!」


ボーッとしていた私は叩かれた背中をさする。


「昨日はどうだった?お・べ・ん・きょ・う♪」


今日のマリナはなんか機嫌がいい……


「別に、なんも……ないよ」


キス以外はね……


私は昨日あったことを思い出して、なんとなく唇を触る。


あの時の感触が甦(ヨミガエ)ってきて。


心臓が再びうるさくなる。



私……柊くんとキス、しちゃったんだ……


ていうか、何気にファーストキスなんだよね……



どうしよう……


まともに顔が見れないよ。


そう思ってたとき、



――クラッ