柊くんの唇が離れても、私の身体は放心状態。


「ごちそうさん」


そう言って柊くんは私の唇を親指でなぞる。



そして、


「悪い子には、お仕置きが必要だもんな」


ニコッと笑いながら嬉しそうに言う。




――その瞬間から、あんまり記憶がない。


気付いたら夕方になっていて、柊くんがいつものように家まで送ってくれて……


家のリビングに着いてから、自分が柊くんに何をされたのかを思い出して。



そのことばかり考えていたため、夜は全然眠れなかった。