呼び方も“宇津木”から“栞”に変わってるし。
柊くんて、実はドSで俺様……!?
「柊くん……お願いだからどいて…?」
これ以上私に近づいたら、心臓が爆発しちゃうよ…
さっきよりも激しく動いてる心臓の音は柊くんに聞こえそう。
私の頭の中は真っ白なのに、
柊くんの顔は余裕そうで。
なんだかそれが悔しかった。
「じゃあ、なんで俺の顔を見ない?それを言うまで離さねぇ」
――言えないよ…
『彩っていう人は柊くんのなに?』
彼女でもないのにそんなこと聞いて図々しすぎるよ……
第一……柊くんの答えを聞くのが怖かった。
『彼女だよ』
柊くんがそう答えたら、なぜだか泣いてしまいそうで。
だから私は聞くのを躊躇った。

