「えっと、今日は数学でわからないとこがあって…」
「どれ?――あー、これは…」
前と同じ、ふたりで勉強中をやっていく。
前と比べて大分緊張はとれてきたけど、
柊くんの顔が近付くと、やっぱり緊張する……
「そろそろ休憩すっか?」
50分後、柊くんは私にそう声をかけてくる。
「そうだね…」
私はというと、さっきから柊くんの顔をまともに見れない。
『……彩』
“彩っていう人は柊くんにとって大切な人なんだ”って
そう思ってからは柊くんのことがまともに見れなくて。
私には関係ないことなのに……
「……なぁ」
「――は、はいっ!?」
俯いて考えていたら、急に柊くんに呼ばれて。
思わず敬語になってしまった。
私はずっと俯いてるけど、柊くんはそんな私をジッと見つめてるのがわかる。

