そして、その女子の輪の中心にいるのは、
うんざりそうな顔をしている柊くん。
女子の話を一切聞かずに窓の外をボーッと見つめている。
私と初めて会ったときのようだった。
「おーい、斗真!栞ちゃん来てくれたよーっ?」
廊下に出た雅也くんが、教室にいる柊くんに声をかけた。
「まっ、雅也くん…」
そんなことしたらファンの人達が……
そう思ってもすでに遅くて。
柊くんの周りにいた女子が一斉に振り向いて、私をギンッと睨みつけてきた。
こ、怖~…
「なに?あの子」
「斗真になにするつもり?」
私に聞こえるようにわざと言っているのか、その言葉は丸ぎこえで。
「ちょっと、雅也っ!!なにしてんのよッ」
「え?俺なんかした?」
後ろから雅也くんを叱るマリナの声と、
なんにも分かっていないような雅也くんの声が聞こえてくる。
雅也くん天然だからなぁ……
しょうがないって言ってもあれだけど…

