翌日――
「おはよ、栞」
「……あ、おはよ」
昨日は夜中まで柊くんのこと考えててあんまり眠れなかった…
私はあくびをしながら、登校中に会ったマリナと一緒に学校へ向かう。
「で?今日もお勉強なんでしょ?柊くんと」
「そうだよ…」
今日は水曜日。
昨日、図書館で勉強してた時に柊くんが「火曜と水曜と金曜なら空いてる」と言ったので、その日に勉強会をやることになった。
ちなみに私は部活もバイトもやってないのでヒマなのだ…。
「なーんか、元気なくない!?ていうか、柊くんって学校で超人気らしいよ?」
「……え?」
マリナの言葉に「?」を浮かべる。
するとマリナは、「あれ」と言ってはるか向こうを指さした。