「敬語とか遠慮されてるみてーだし。かたっくるしい」 柊くんはキッパリとそう言うと、私の腕を掴んでる力を強めて。 「ほら」 有無を言わさないような眼差しで見てくる。 そんな瞳で言われたら嫌だって言えなくて。 気が付いたらコクリと頷いていた。 「決まりな。今から一切敬語使うな」 柊くんは少し勝ち誇ったような顔を見せると、嬉しそうな声で言ってきた。 勉強教えてもらえないのは嫌だからなぁ…… だけど少し抵抗がある……