「実は、今俺らだけじゃねーんだよ」 「…は?」 「栞ちゃん、おいで」 雅也は意味不明なことを言い出したと思ったら、 突然自分の後ろを振り返って、誰かを呼んだ。 「あ、はい…」 そして。 少し小さめの声が聞こえたと同時に、藤岡の横からひょこっと顔を出した、もうひとりの女。 「あ…っと、宇津木です」 少し真っ赤になった顔に、 ちょこんとした、小さめの身長。 何より、鼻の頭に雪が乗っていて。 ……小動物みてー…。 第一印象が、そんな感じだった。