柊くんは振り返って真剣な眼差しで私を見下ろす。
「それで、あっ、別に柊くんの言うことを聞きたくないってわけじゃなくて、その、だから…――っ」
あぁもう、私なに言ってんの!?
こんなんじゃあ柊くんに伝わらないよ……。
しどろもどろになってなにを言えばいいかわからない……
その時、突然私の頭が引き寄せられて。
気付いた時には柊くんの胸の中にスッポリと収まっていた。
「え、ちょっ柊く――」
「良かった……」
……えっ…?
「何が、ですか…?」
柊くんに耳元で囁かれて、柊くんの甘い香りに身体が包まれて。
心拍数はどんどん上がって、私の心臓は爆発寸前だった。

