私はそんな柊くんに少し怯えてしまって、なにも言わずずっと俯いてしまった。
それを見ていた柊くんは「はぁ…」と溜め息をつくと、
「宇津木ちょっと疲れてんじゃないのか?今日はここで終わるか」
「えっ…」
柊くんはそう言ってノートや教科書を片付け始める。
「――柊くんっ」
私は咄嗟に立ち上がる柊くんのシャツを掴んでいた。
――どうしてなんだろう…
勉強がやりたいからじゃない……
なぜかわからないけど、柊くんに嫌な思いをさせたくなくて……。
次からも今日みたいに楽しく勉強したくて…
冷たくて無表情な柊くんに戻ってほしくなかったから。
「あのっ、その……せっかく柊くんが私のために教えてくれたのに、集中して聞けなくて……ごめん、なさぃ…」
「…宇津木」

