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「…はぁ……」


大きすぎる浴場に響くため息。




『……栞が俺のものっていう証拠。栞の身体に刻みたい。……心も身体も…俺のものにしたい』


さっき斗真に言われた言葉を思い出す。



勢いで頷いちゃったけど……。


あれって、ええええっちするってことだよね……。



ど、どうしよ…。



おそらく真っ赤になっているであろう自分の顔に手を当てて。


パニック状態の心を沈める。



こ、こういう時ってどうすればいいのかな…。


下着とか…いつものなんだけど。



一人悶々と考えてるうちに、余計顔は真っ赤になって。



……のぼせちゃいそう…。



のぼせる前に身体をキレイに洗って。



ドキドキしながら部屋へ戻った。