斗真を押し返そうとしても力が入らなくて。 だんだんと苦しくなってくる。 「んんっ…とう、」 ドンドンと斗真の胸を押すと、やっと離れた唇。 「…はぁ……」 肩で呼吸をしている私とは違って。 「苦しかった?」 余裕な笑みを見せている斗真。 「斗真のバカ…」 「俺をいじめたお前が悪い」 斗真は私の頭を優しく撫でる。 斗真のシャンプーの香りと、いつもの甘い香りに頭がくらくらして。 「…マジで心配したんだからな」 「……え?」 斗真の声に、ハッと我に返る。