「お前のこと、本当は殴り殺してぇけど」
パラパラと音を立てて落ちてくる壁の破片に、目を見開く金髪オトコ。
「お前なんか、殴る価値もない。お前のために手を汚したくねぇからな」
斗真はそう言うと金髪オトコを突き放した。
「――ッ!!」
ゴホゴホとむせながら息を繰り返す金髪オトコ。
そんな金髪オトコを無視して、私に駆け寄ってくる斗真。
「栞」
ふわりと斗真の香りに包まれて。
「ごめんっ…俺が早く気づいてれば……」
「違うっ…違くて……」
頭を撫でる優しい指に安心しきった私は。
「栞…?」
いつの間にか、目を閉じていた――…。

