「やだ……いや!」
狭い数学準備室を逃げ回る私に、余裕の笑みを見せる男たち。
「栞ちゃん。諦めてこっち来なよ」
真ん中にいる、金髪の男が迫ってくる。
「逃げられるのも、今のうちだよ?」
黒髪の人がそう言った瞬間。
背中にひんやりとした壁が当たった。
これ以上逃げられなくて。
「…だから言ったじゃん?」
嬉しそうに笑う金髪の人を、ただただ見上げてるだけだった。
「…やめて…ッ」
そう抵抗する間にも、視界がグルッと回って。
「可愛い声だな。こりゃイイ声で鳴くな」
「バカか、お前」
目の前には天井と。
足下には3人の男たちがいた。

