「…今日も先に帰るの?」


なんで?と不思議そうに聞いてくるマリナ。



マリナにも心配かけたくないから。


「うん。用事あるから…。ばいばい」



つきたくもない嘘をついて、足早に教室を後にする。



3日連続で暴力を振られたりすれば、私の身体はボロボロで。



精神的にも追い込まれる。



ご飯は喉を通らないし。夜は不安で眠れない。



『…ちょっと痩せた?ちゃんとご飯食べてる?』



マリナからも、クラスメイトからもそう言われる。



そのくらい、私の身体は傷を負っていた。





「……うわ、また来たのかよ」



「凝りねぇ奴だな」



数学準備室のドアを開ければ、そこに座ってる佐倉先輩とその取り巻きさんたち。