「――ごめん、斗真。今日も一緒に帰れない」



『――あ、そ』



あれから3日が経ったある日。



『早く別れろよ』



刺々しい言葉と共に殴られたり蹴られたりする毎日。




『明日も来いよ』



帰り際にはそう言われて。



私も行かなきゃいいのに。



行かなきゃ行かないで後で何か言われるのは目にもの見えているから。


あっちが引くまで、私はあそこに行かなきゃいけないんだ。



「だから、先に帰ってて」



『……ん』




3日も連続で帰れない私を不審がってはいると思うけど…。


斗真から何かを言われることもなく。



「……はぁ…行こ」



鞄を持って、いつもの場所に行く。