「うおっ!!なに覗いてんだよッ!」 俺の存在に気付いて急いで離れるほぼ裸状態のふたり。 ……こんなとこでヤってんじゃねーよ。 てか、見たくて覗いたわけじゃねーし。 「――おい藤岡。栞見なかったか?」 「は?…知らないけど。柊くんといるんじゃないの?」 「図書室に来ねぇんだよ、アイツ」 「さぁ…?でも鞄あるよね?」 言われてみれば。 栞の机には鞄がちょこんと置いてあって。 確かに、帰ったとは思えない。