「毎日やってんだからいいだろうが」
そう言いながら、嬉しそうにペロッと自分の唇を舐める斗真。
その仕草が余計に心臓をドキドキさせる。
「そ、そうだけどっ!」
通行人が多いこの時間に外でキスなんかしないでよ…。
ジロジロ見られて恥ずかしいんだからっ!!
――って、毎回言ってるんだけど……。
「お前の唇見ると…食べたくなる」
毎回こんなような変態言葉で返されます……。
「もう、うるさいッ!」
「はいはい、照れんな。…ほら、行くぞ」
そう言って、私の指に自分の指を絡めてくる。
強引でちょっと痛いんだけど……優しくて暖かい。
「……うん」
私は笑顔になって、ギュッて握り返すんだ。