「うるさい。暴れんな」
斗真の下で身体を捩(ヨジ)ったり足をジタバタさせるけど、男の人の力に敵うはずがなくて。
至近距離にある斗真の綺麗な顔に、心臓の波打つスピードが速くなる。
「じっとしてろ」
斗真のさっきの意地悪な子供っぽい顔が、大人の男の人の顔になっていく。
その顔に見つめられたら……。
「――…ッ…」
何も言えなくなっちゃうじゃん……。
「…じゃ、どこにつけようかな」
整った顔を崩さずに微笑むと、私のブラウスのボタンを二つ外した。
「…斗真、そこはダメ……」
「どこにどう付けようが俺の勝手」
押さえつけられて動かない腕に何度も力を入れながら、掠れた声で抵抗しても、
「つか、そんな顔で言われても説得力ねーし」
あっさり交わされる。