仏頂面でそう言う斗真は、自分の隣をポンポンと叩いて「ここに座れ」と促す。
「ごめん。HRが長引いて…」
「構わねーよ。栞が来ればそれでいい」
斗真はこうやってサラッと嬉しい言葉を言ってくれる。
嬉しいけど、まだやっぱりドキドキするなぁ……。
「もっとこっち来いよ」
「え?……きゃっ…!」
遠慮がちに斗真の隣に座ると、私の肩を抱いてグイッと自分の方に引き寄せてくる。
一気に距離が近くなって心臓が跳ねる。
斗真の甘い香りに翻弄されそうで…。
私は思わず目を閉じた。
「てか、そろそろ慣れろ。毎回ドキドキしてんじゃねーよ」
「キスにもな」と小声で囁き、私の頭に「ちゅっ」と唇をつけた。

