『――なにソレ。超甘々じゃん』



電話口から聞こえる呆れた声。



家に入って自分の部屋のベットに倒れたふにゃふにゃの私にかかってきたマリナからの電話。



『ま、そんくらい甘い方が男としてはいいんじゃない?』



私の話を聞いたマリナはうんうんと一人で納得している。



『しかも、栞のことスゴく大事にしてるじゃん。私なんか付き合って3日後にヤッたからね』



「ヤッ……!?」



マリナの衝撃&爆弾発言に驚いて、一旦耳から携帯を離す。



『あんたたちが超ラブラブなのはわかったけど。郁也くんと橘には気を付けなよ』