心の中で斗真に文句を言ってたら、いつの間にか家に着いていて、
「はい、到着」と斗真は玄関の前で足を止めた。
「あの、ありがと。送ってくれて…」
俯いて少し照れぎみに斗真にそう言うと、
斗真は優しい声で「俺に遠慮なんかすんな」って、頭をポンポンと撫でて。
ゆっくりと、私の頭を自分に引き寄せたんだ。
「キャッ…斗真……」
「シッ…。近所の人に見つかったらどうすんの…?」
じゃあやらないでよ~……と思いつつも、実はちょっとだけ嬉しくて。
斗真の胸に顔を埋めた。
斗真の甘い香りが私の鼻をくすぐる。
いつの間にかこの香りが好きになってて。
この温もりも、今では大好きなんだ……。

