「チッ…。バレたか」



ガラガラッという音と共に入ってくる雅也くんと、マリナ。



「バレたか。じゃねーよ。雰囲気ブチ壊しなんだけど?」



ソファーに座り直して、イライラしたように長い足を組む斗真。



「俺らは純粋に栞ちゃんのことが心配でなあ?マリナ」



「……そんな事より、栞。ここ」



雅也くんの同意を見事にスルーして、自分の胸元辺りをトントンと指先で叩くマリナ。




――ん?



マリナにつられて自分の胸元を見る。



「――うひゃあああッ!!」



さっきからずっとここ開けっ放しだったああああッ!!!



私は咄嗟に胸元を隠す。



それを見た雅也くんは、



「もしかしてお前らヤったわけ?」


ニヤリと妖しげな笑みを見せて私たちに聞いてくる。