……? どうしたのかな…? 私のことはさておき、必死に何かを探していて。 数秒後、柊くんはお目当てのものを探すことができたのか、鋭い目を細めて 「…ん」 鞄の中からペラッと一枚の紙を出してきた。 …なんだこれ。 差し出された紙をじっくりと見てみると。 「――あ……」 その紙は今年の4月に行われた、新入生テストの結果が名前順で書かれている紙。 誰が何位で何点とかひと目でわかってしまう恐ろしい紙。