――たしかにそう。 私はいつも前に進めない私がキライだった。 「私はそんな栞がキライ。大っ嫌い。いつになったら前に進めるの?って思ってた」 前に進めない私がイヤで、キライで。 だけど結局、そのまんまなんだ。 「フラれても、遊びだったとしても。今ここで勇気出したら、これからは前に進めると思うよ」 フラれたら私の胸貸してやるっ!って、ニコッて笑うマリナ。