「何?どした?話してみなよ」 そっと私の手を握るマリナ。 マリナが私を心配してくれる…。 マリナの優しさに、胸がぎゅっと詰まった。 私はマリナに胸の奥で思っていることを全部話した。 今の自分の気持ち。 斗真は遊びのつもりで私にキスしてきたんじゃないか……。 私のこと、何も想ってないんじゃないか。 私の気持ちを聞いたマリナは一息吐くと 「――なにそれ、ばっかみたい」 呆れたように呟いた。