「早くご飯食べよ?」と私の腕を引っ張って机まで連れていくマリナ。
うん、と返事をして席につく。
――頑張って、想いを伝えたいの。
だけど、斗真は私のことキライかもしれない。
…前、雅也くんが言ってた。
『斗真は栞ちゃんに惚れてるんだよ、きっと』
斗真は私に惚れてるとか言ってたけど、実際は私のこと何も想ってなくて。
『まぁ、一時期ね?女遊び激しいときもあったけどな』
ただの遊びだったら……?
私にとってのファーストキス。
びっくりしたけど、今は斗真で良かったって思ってるよ。
だけど斗真にとっては軽い気持ちだったとしたら……
そう考えたら…

