その言葉に、私の思考はしばし停止する。



…………。



「私といても上の空だし、ちゅーも私からなの」



「えっちもね、私が誘っても……」




「マッ、マリナさああん!!そこまでぇぇえ!!!!」



こ、これ以上は、ちょーっと過激かな?



「あ、ごめん。つい感情が…」



あはは、と右手を頭の後ろに持っていくマリナ。



私はどうしようもなくて、オレンジジュースをすすることしか出来なかった……。



「でもね、ホントに。私と居るのがイヤなのかな?」



「そんなことないよっ!!雅也くんにも何かあるはずだよッ!!」



バンッ!と机を叩いて立ち上がる私。


「…雅也くんに電話してみなよ?ねっ?」



あんなマリナにベタ惚れだったんだから、雅也くんがマリナを嫌いになるはずがない。



マリナは安心した顔をして、「ありがと。栞」と微笑んだ。