「きゃあああ……」
俯いた顔を上げると、すぐ近くには柊くんの整った寝顔。
私は急いで柊くんから距離をとる。
――だけど、そう簡単にはいかなかった。
柊くんのたくましい腕が、私の身体をガッチリと包んでいたから。
しかも、上半身裸。
やああああ……
どうしよ……
近すぎるよぅ……
柊くんの左腕は私の頭の下にあって、ちょうど腕枕をしているようで、
右腕は私の腰をしっかりと引き寄せている。
さっきと同じく、私は柊くんの胸板に埋まるようになっていた。
近すぎる距離に、私の体温はあがっていく。
「――ん~……、栞…?」
そして、柊くんが目を覚ました。

