「あぁ……。これコーヒー代」 そういうと財布から500円を出し、机の上に置く。 「あ、じゃあ私も帰ろうかな……」 椅子からガタンと立ち上がり鞄を持つ。 「え~!!栞帰っちゃうの!?」 「うん…明日テストだし。勉強しなきゃ」 あと、二人のイチャイチャっぷりを見てられないからね…。 なんてことは言えず…… 「マリナ、ありがとね。雅也くんもまたね」 「うん!あとでメールするね?」 「栞ちゃん、気を付けて帰れよ」 私は手を振りながらカフェを出た。