――え?


どういうこと…?



意味がわからず柊くんを見上げると、柊くんは親指を私の唇に当ててなぞる。


なんかちょっと……エロいよ…。


こんな状況でこんなこと考えてるなんて、おかしいけど。



「…栞」


はっと我に変えると、そこにはドアップの柊くんの顔。


きれいな整った顔が。


鋭く、真っ直ぐな瞳が。


薄い唇が。



私の鼓動のスピードを加速させて、


私を動けなくする。



柊くんはそんな私の頬に手を持っていくと、



「栞にキスしたい…」



爆弾発言を投げつけてきた。