「へっ!?」
な、なんで……
柊くんってエスパー!?
でも「はい、その通りです」って言えるわけないじゃんね!
「そ、そんなことないよっ!」
右手を顔の前で、全力で振る。
一生懸命嘘をついて否定した。
……つもりなのに。
「嘘つくなよ。顔に書いてあんぞ」
一瞬でバレた………
「俺に嘘つくとはいい度胸してんな?」
耳元で甘く囁く。
「ひゃあ…」
吐息混じりのその声に、耳がゾクゾクして、
身体がピクンと反応する。
そんな私を見た柊くんはフッと口角を上げて笑う。
こんな状況におかれても、その仕草にドキッとしてしまう。
……私、変だよ…
柊くんといると、こんなにドキドキするなんて…