「何でオレがいんの!?と言うか、お前誰だよ!」 『愚問だね。答える必要もない』 「そんなの……」 『言わなきゃ分かんないって?今は知る必要無いよ』 ソイツは目を細め、楽しそうに笑った。 なぜ目の前にオレが立っているのか。 これは鏡に映した自分で、赤い目のオレは存在しないのか。 「うーん……よく分かんない……」 『そうだろうな』 奴は廉に歩みより、そっと肩を叩いた。